「あ〜もう!!痛かったわ〜!!」
「キツイッす〜!!」
治療室から美姫とハルカが出てきた。
「だ、大丈夫!?2人とも…」
2人とも怪我してたんだ…
「あたしは右肩に一発、ハルカは左足に一発。かすっただけだけど…最悪よ」
美姫は困った顔をした。
「でも水樹さんは怪我なしっすか?スゴいっすね!!」
ハルカが松葉杖を突きながら言った。
足に巻いてある包帯がとても痛々しい。
「ごめんね、2人とも…」
「なーに謝ってんですか〜?水樹さんは何もしてないじゃないすか!!」
ハルカは楽しそうに笑った。
「あんたはたまにおかしいこと言うわよね」
美姫は呆れたように言う。
あたしだけ無傷なんて…
なんか自分だけ何もしてなかったみたいで嫌だな。
みんなは命を懸けて戦っていたのに、あたしは戸田さんのことで頭がいっぱいで…
あたしは自分の不甲斐なさに溜め息をついた。
それに…
戸田さんも今、危険な状態。
あたしはどうすればいいんだろう。
「水樹、どうした?冴えない顔して」
後ろからポン、と肩を叩かれ振り向く。
「桐島ちゃん…」
「ちょっと話そうか」
桐島ちゃんは近くにあった長椅子に腰掛けた。
あたしも一緒に座る。
桐島ちゃんは端正な顔をあたしに向ける。
「何か追い詰めてないか?1人で抱え込んでても辛いだけだぞ」
桐島ちゃんは真剣な瞳であたしを見つめる。
「…うん……そうだよね。あたし、ダメだなぁ…桐島ちゃんに頼ってばっかで」
あたしは思わず俯いた。

