「―――戸田さんっ!!」
あたしは素早く戸田さんに駆け寄る。
首筋を触ってみると…
大丈夫だ…
まだ生きてる。
脈を打ってる!!
「――水樹!!と、戸田さん…!?」
桐島ちゃんや美姫達も驚いている。
「水樹、とにかくお前は戸田さんを連れて外に行け。ここは俺達がなんとかする」
「えっ!?ダメだよ!!あぶな…」
「あんた、あたし達をなめんじゃないわよ?あたしらだって特殊部隊なのよ!!」
「美姫……」
「早く行け、水樹」
「司令官…」
あたしはみんなの優しさに胸が熱くなった。
「分かった…ありがとう!!」
あたしはみんなにお礼を言うと、戸田さんの腕をあたしの肩に回した。
そして階段を降り始める。
「…戸田さん……?あたしだよ?分かる?水樹だよ…」
あたしは涙声で言う。
戸田さん……
「…み…ずき……?」
隣から絞り出したような声が聞こえた。
「戸田さん!!」
戸田さんは荒い呼吸を整えながらあたしに微笑み掛ける。
けど――
「うっ」
いきなりお腹を押さえて呻き声を上げた戸田さん。
「大丈夫っ!?戸田さん!!」
あたしは必死に問い掛ける。
嫌だ。
死なないで、戸田さん――…
「わり…水樹……俺…もう…」
そして再び戸田さんは意識を無くした。
「やだっ…戸田さん!!戸田さん!!!!」
あたしは苦しそうにする戸田さんにすがり付いた。
お腹を見ると…
痛々しく流れ出ている血。
戸田さん…
こんな状況なのに、あたしを安心させるために話してくれたんだね。
優しすぎるよ…

