――美姫と仲直り出来て数日が経った。



あれからは美姫や戸田さんとも上手くやっている。



桐島ちゃんも結構心配してくれてたみたい。



なんか悪いことしちゃったかな…


なんせ桐島ちゃんはあたしにとっては“頼れるお兄ちゃん'みたいな存在だからなぁ。



って同い年なのにね。(笑)



桐島ちゃんはあたしに比べてかなり落ち着いている。



雰囲気、話し方、行動。



全てに置いて遥かに大人だ。



あたしはと言えば…



しょうもないな!!(笑)



まぁいいや!!
仕事は出来てるんだから!!



あたしは1人で自己満足に浸っていた。



「水樹、何ボーッとしてんだよ。」


ペシッと頭を叩かれて、我に返る。



「桐島ちゃんっ!!」



そこに立っていたのは桐島ちゃんだった。



「これから射撃訓練行くけど、お前も行くか?」



「行く行くっ!!」



あたしは即答した。
射撃訓練は好きなんだよね♪



「よし、んじゃ行くか。戸田さんはトレーニングしてるから」



桐島ちゃんはさりげなく教えてくれた。



「ありがと桐島ちゃん♪」



桐島ちゃんが見せる、このさりげない優しさ…好きだなぁ。



これなら女の子にモテモテ間違いなしでしょ!!



あたしは隣を歩く桐島ちゃんを見て思った。



――とその時。



「――緊急命令、緊急命令!!都内の高校にて立て籠り事件発生!!特殊部隊員は直ちに出動準備に入るように!!」



いきなり放送が流れた。



立て籠り事件!?



「水樹、行くぞ!!」



「うん!!」



あたしと桐島ちゃんは走って更衣室に向かう。



立て籠り事件と来れば人質もいるハズ……。



早く行かなきゃ人質の命が危ない!!