――ガチャッ
再びオフィスのドアが開いた。
「あっ、戸田さん!!お疲れさまっス!!」
ハルカが元気良く挨拶をした。
「ありがと。やっと出てきたよ」
入って来たのは戸田さん。
珍しくスーツの上着を脱いでいて、シャツを腕捲りしていた。
手には何やら…
本?
「司令官、見つかりましたよ」
「おぉ、ありがとな戸田。助かったよ」
戸田さんは本を司令官に渡した。
「なになにっ?なんの本?」
あたしは気になって2人の間に身を乗り出した。
「水樹、大丈夫だったのか?ひったくり」
戸田さんは心配そうにあたしに問い掛ける。
「あ、うん!!大丈夫だよ!!ちょっと頭に来て撃っちゃったけどね♪」
「え?」
戸田さんは目を丸くした。
あっ!!やば!!
これじゃあ、あたしが怖い女みたいじゃん!!
「撃ったって言っても本人に直接なんて当ててないよ〜!!」
あたしは戸田さんの背中をバシッと叩いた。
「はは、だよな。いくら水樹でもんなことはしねぇよな」
へ?
今、“いくら水樹でも'って言わなかった…?
「も〜戸田さんっ!!あたしをなんだと思ってんの〜!?(笑)」
「悪い悪い、冗談だって。(笑)」
あたしと戸田さんは笑い合った。
「――はいはい、リア充は外でお願いしまーす!!」
いきなり隣から声が聞こえた。

