――…



ホテルに戻り、部屋に入った。



すると部屋に入った途端、戸田さんに後ろから抱き締められた。



「戸田さん…」



あたしはなんだか恥ずかしくなって胸の辺りに組まれた戸田さんの腕にそっと触れた。



「……水樹…」



「んっ……ゃ…」



首筋にキスをされて、体がビクッと強張る。



そしてクルッと体を向かい合わせにさせられると唇を奪われた。



「……んっ…」



優しく重なるキス。
次第に激しくなっていく。



「んんっ…!!ふ…」



戸田さんの舌があたしの舌を丁寧に絡めとるから、息苦しくなる。


「……このまま抱いていい?」



キスを終えると耳元で甘く、低く囁かれ、心臓がうるさいくらいに鳴る。



「うん……抱いて…戸田さん…」



あたしは小さく呟いた。



すると彼は優しく笑うと、あたしをお姫様だっこし、ベッドルームへと運んだ――…