「水樹、行こう」



戸田さんが声を掛けてきた。



「あ、うん!!」



あたし戸田さんの車で来たからな〜



戸田さんはあたしのキャリーを引っ張ってくれた。



そして駐車場に着き、車に乗り込む。



「体大丈夫か?」



戸田さんはあたしの体を気遣ってくれる。



すごく優しい。



「うん、大丈夫だよ♪ありがと♪」


今は痛み止めを飲んでいるから、痛みはない。



アザも前よりは良くなったし。



「でも来てくれて助かったよ〜!!あの時かなりピンチだったからさ〜」



「俺もすげぇ焦ってた。水樹に何かあったからと思うと気が気じゃなかったからさ」



そう言うと、戸田さんは苦笑いを溢した。



「あたしの無茶振りはハンパないからね〜(笑)」



「だからそれが危ないんだって(笑)」



戸田さんはクスクスと笑う。



あたしは自分のことより絶対に被害者を優先したいもん!!



助けてナンボの世界だからな…



ここは。