――あれからしばらく経ち、時計を見るともう“5時30分'と記されていた。



「水樹、そろそろ着替えてメイクとかしましょ」



「あっ、うん!!」



美姫がドレスを手渡してきたのであたしは立ち上がった。



さっき司令官に渡されたドレスに腕を通す。



「ちょっと水樹〜!!あんた似合いすぎよっ!!スタイル良すぎ!!なんでそんなに足綺麗なのよ〜(笑)」


美姫が悔しそうにあたしを見た。


「んなわけないじゃん!!(笑)美姫だってスタイル良いし!!」



あたしから見れば美姫の方が全然スタイル良いと思うんだけどなぁ……。



あたしなんかヘナチョコでしょ(笑)



ドレスを着終わり、洗面所で順番に髪をセットしメイクをした。



あたしは腰まである髪をアップにしておだんごを作り、メイクはナチュラルを意識した。



美姫は肩辺りまである髪をコテで巻き、メイクはゴールドを基調にした落ち着いた感じ。



「よしっ。行こっか!!」



「えぇ。」



あたし達は部屋を出た。