――…



「父さん!!目を開けてくれよ!!父さん!!」



「かわいそうに……まだお若いんでしょう…?息子さんもいらっしゃるというのに……」



「確か……仲間を助けて撃たれたって…」



「病院に行く前から、もう既に即死状態だったみたいよ」



――父さん 父さん



なんでいなくなったんだよ?



なんで父さんだけ犠牲にならなきゃいけなかったんだ?



どうして



俺を置いて逝ったんだよ――…





「――――っ!!!!!」



俺は勢い良くベッドから起き上がった。



ハァ、ハァと息は乱れ、額からは汗が滲んでいた。



また……あの夢か。



俺はハーッと息を吐き、ベッドから立ち上がった。