――次の日。



「えっ!?じゃあついに水樹も処女脱出したのね!?」



「ちょっ!!美姫声でかいっ!!」



いつも通りの特殊部隊オフィス。昨日の出来事を親友の美姫に話したのだ。



「いや〜あたしも嬉しいよ!!水樹が女になってくれて!!22なのに男に興味の欠片すらなかったし、ホント心配してたのよ〜!?」



美姫は“良かった良かった'と親の様に首を縦に振る。



「ふんだっ!!余計なお世話ですよ〜!!」



あたしが拗ねると美姫がすかさず寄ってくる。



「ごめんって!!まぁとにかく良かったじゃん?少しは戸田さんとの距離が縮まったんじゃない?」



美姫はニッコリ微笑んだ。



「ん、まぁそう…かな……?」



昨日の夜。



あたしと戸田さんは初めて1つになった。



初めてのあたしに戸田さんは凄く優しくしてくれた。



1つになる時は痛かったけど、そんな痛みもあたしには嬉しくて…


愛されてるんだなぁ〜って身体中で感じることが出来た。



1人で思わずニヤけていると、美姫が呆れた様に口を開いた。



「ったく……ほら!!来たわよ!!旦那様が!!」



えっ!?
旦那様!?



美姫に背中をバシッと叩かれ、顔を上げた。