風があたしを貫く。 回りの景色が素早く去っていく。 ほんと気持ち良い!! 暇だったらずっと走っていたいくらい!! あたしはそう思いながら走り続け、マンションまで行った。 「――はぁっ…!!気持ち良かった〜!!」 あたしは独り言を言うとマンションに入った。 自分の部屋に戻ると、まずクローゼットからスーツを出した。 そしてカバンやその他もろもろの荷物を用意した。 机に置いてあったパンをかじりながら仕事へ行く準備をする。 顔を洗い、歯磨きをしてスーツを着ると部屋を出た。