――あれから数ヵ月。



あたしは毎日懸命にリハビリを続けた結果、腕の怪我は完治した。


この数ヵ月、特に大きな事件も無く、平和に過ごした特殊部隊のみんな。



良かったよ。
大きな事件が無くて。
あたしは一安心した。



――でも



一安心なんかしたのは、ほんのちょっとだけ…



その日を境にまた毎日なにかのタグが外れたみたいに忙しくなる。そしてそれにちなんで命の危険も…



みんなは“病み上がりなんだから大人しくしてな!!'なぁ〜んて言ってるけど、んなわけにはいかないっ!!



あたしはこれでもれっきとした特殊部隊だよ!?



やっぱり、みんなには迷惑掛けらんないよ…



――特殊部隊オフィス。



「あ〜!!ったく、なんでこう毎日毎日ふざけた事件ばっか起こすんだよ、あの野郎ども!!」



事務の葉瑠がカンカンに怒っている声が隣のウチらがいるオフィスにまで聞こえてきた。



「葉瑠、相当キレてるみたいだね(笑)」



「まぁそりゃそうだろうな…こう毎日毎日、事件起こされちゃあ後々まとめんのは事務の仕事だしな」



桐島ちゃんが苦笑いを溢しながらあたしを見る。



「まぁ…そうだよね〜」



あたしは紅茶を飲みながら返す。