ホッとしていると、ベルが、私に言ってきた。







「…凄い!

まるで、初めて合わせたんじゃないみたい!」





私も、頷いた。

「私も、そう思った!

息ぴったりだったね!」








私達が、話していると、

社長が、拍手をしながら、走って来た。





そして、いきなり、私の手を、

強くにぎりしめて、言った。






「君!!

本当に素晴らしかった!

感動したよ!




君で本当に正解だった!!

予想以上の出来だよ!



大ヒット間違えなしだ!!


そこでなのだが…。」






 社長は、さらに、ぎゅっと、手を握り締め、


目を輝かせて言った。








「先程は、一度だけと言う約束だったが、

これを、きっかけに、どうだろう。






うちの事務所

『RAINPRODUCTION(レインプロダクション)』で、

デビューしてくれないか?



モチロン、ベルと、正式にユニットを組んで歌うんだ!


…君とベルなら、大ヒット間違え無しだよ!」





「ベルと…正式に、ユニットを…?」





「そう!!どうだい?!」










 …すごい。

私が、ベルとユニットを??







ずーっと、一緒に、歌えるかもしれないの??







こんな、願ってもみない誘いは、無いだろう。












それにしても、今日一日でポップスへの考えも、相当変わった。





それも、これもベルの御蔭か…。