「わぁ!

ビックリした!

美紀ちゃん大丈夫?!」






「だ、大丈夫、です。」








大丈夫じゃないです。


寿命が縮みました…。





心の中で

そう思っていることに

多分、気付いてない響子さんは、

笑顔で「良かった。」と笑った。







「それで?

どうしたの?

何か怖いことでもあった?」









「えっ!」






ど、どうしよう。


なんてごまかせば…。



えーっと、その…。





悩んでいると、

響子さんは、

また素敵な笑顔で言った。







「ごめんなさい。

私が悩ませちゃってるね。


無理して言わなくていいよ。

もし、

仕事で悩むことがあったら、

言ってね。




…もちろん、

プライベートの事でも

相談に乗るから。」





「ありがとうございます。」




ははは…。







「じゃあ、次行こうか!」



白鳥監督が言うと、

次のシーンを撮る準備が始まった。