「ドレスはその服を渡した部屋に違うドレスがあるから自分で選んで着るとイイ」
「私…このドレスとても気に入ってたの…」
この淡いピンクのドレスはジャックが私に選んでくれた特別な服
手放すのが嫌だった
「大丈夫ですよエリシャ」
「え…」
「洗えば落ちますよ
そんなに気に入っていたのか…?」
「……だってジャックが選んでくれたドレスだから」
「はっはっそのドレス、エリシャに似合うと思ったよ」
「また、選んでくれる?」
「はい…」
大きな雲に隠れていた
太陽が姿を出した
ジャックの朗らかな笑顔が姿を出した
それだけで私は
`ありがとう'と言いたくなる



