確かに彼女はトムのお姉さんだ
でも何だろう…雰囲気が違う
トムは…ペンキを投げつけて
走って行ってしまった
僕も後を追うように走った
丘をくだった所で
トムは走るのをやめた
僕はやっとの思いで
追い付いた…トムは息切れ一つしていない
「……はぁ…はぁ…トム…」
喋りかけても返事をしない
「トム…??」
トムはその場にしゃがみこんだ
「…アレックス…今の…あの…女の人
……姉さんだった」
「…でもお姉さんはもう…」
「何で…どうして姉さんが」
トムの声は震えていた
「なぁトム…この世には
そっくりな人だっているさ
だってありえないだろ
亡くなった人が生き返るなんて」



