覗くと黒いペンキを持った若い男が2人
ザッ
私の足音で気づかれてしまった
「誰だアンタ?」
黒色の髪をした男が私に問う
「私は…エリシャ」
「知らねぇ名前だな……」
「おいトム、この女何か…」短髪の男が言う
「……私?」
トムと呼ばれた男は
私をまじまじと見つめた
すると目を見開いて
「お前の名前は……ホントにエリシャなのか?」
何を言っているの??
「そうよ…」
「……ここの家の奴か?」
「そうよ」
「トム…もう行こうぜ?」
短髪の男がトムを急かす
「うるせぇっ!!!!」
ビクッ
突然大きな声を出したのでびっくりした
トムは持っていたペンキをジャックの家に投げつけて走って帰っていった
ベチャッ!
私の服にもペンキはついてしまった
私は急いで桶を持ってきて家の壁につけられたペンキを落とそうとした
さっきは気がつかなかったけど何か言葉が落書きしてある
だ......てん......し
「だてんし…?」



