翌朝

昨夜あれから吹雪いてずいぶん雪が積もった。

もちろん僕にもね。


ドンッ


『いてて。。なんだ?
あっ!帽子(←バケツ)脱げた!』


「あーあ、やっちゃった。ごめんね雪だるまくん、今拾う。」


声の主を見てみると、例の彼女がゴミ袋をもって僕の帽子を拾いに行ってくれた。


「はい。こんな感じでいいのかな?」


『うん、そんな感じでいいよ。あんまり押さえつけると痛いからね。』

と彼女が僕の帽子を頭に乗せてくれた。


「はぁ。やっぱり物を乱暴に扱うとダメだよね。ごめんね。
でもね、雪だるまくん。私いつもこんなに怒ってる訳じゃないんだよ。実はね…」