そして斎藤の言葉によって、矢央を衝撃が襲うのだった。


「俺と平助は同じ生まれ年だ。 ついでに、総司もな」

「………」

「矢央ちゃん?」

「…うっそだあぁぁッ!?」


信じられず叫ぶ矢央。 藤堂の目には、僅かに涙が浮かんだとか。


改めて皆の年齢を聞いたことがない矢央は、皆のそれぞれに対する態度や見た目で判断していた。


昔からの仲間の中で、藤堂は一番小柄だった上、猫目で少年らしさが未だに残っていたため、残念なことに矢央は自分と一番歳が近いと思っていた。


強ち間違いではなく一番歳が近いのだが、それは沖田や斎藤も同じだという事実が衝撃的だったのだ。


「総司や斎藤は物腰が落ち着いてっからな」

「僕だって、落ち着いてるよッ!」

「それのどこが?」


永倉と原田にからかわれる藤堂は、やはり沖田や斎藤に比べると幼くみえる。


「一君なら老け顔だから仕方ないにしろ、総司はどっこいどっこいだと思うんだけどな〜」

「おいおい、平助。 お前の後ろに鋭い視線をぶつけてる居合の達人がいるぜ」


そこへ、また一人部屋へと訪れる。


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