もうすぐ夕刻間近、祭りも始まっているかもしれない。
そう思うと、そわそわして落ち着かない。
そんな矢央を見て沖田は、あることを提案した。
「私が本調子なら一人でも矢央さんを連れて行ってあげられるんですが、なんせ私自身暫く外出禁止だと言われてる身なので……」
「沖田さんが、落ち込むことはないですよ!」
「いえ、私もお祭り行きたいですよ〜。もちろん矢央さんと二人でね」
「うっ…」
不意をつくとびきりの笑みに、ドキッと胸が踊る。
告白されてからというもの、沖田の感情表現に遠慮がなくなった。
「生憎共に行くことはできないので、私から彼等に頼んでみましょうかね」
彼等?とは誰だろうかと首を傾げた矢央の肩を数回叩いた沖田は、あっちと指を指した。
その方向へと視線を向ければ、新撰組の三馬鹿トリオこと、永倉、原田、藤堂の三名が何やら会話に花を咲かせている様子。
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