シャラ…。シャラ…。





「シーナ!ここわ危ない!早く!」





「ダメよ。メリッサ…。貴方はその力を使ってはダメ。」





勇ましく美しい。ロッドを振りかざして戦う女性。





「私が食い止める。」





「メリッサ…。」





「シーナはもっと大事な役目があるだろ。」





「メリッサ!」






「エルダー!」






アナから落ちそうになる。




「ちょっと!もう少し優しく起こしてよ。」





「さっきから叫んでるから起こしたんだよ。」





「ここどこ?」





「私の故郷…。海に追われる街。オレン…。オレン·ジビタ。」





夕焼けがとても綺麗だった。海!はじめて見た!
大きな水溜まり。





「気をつけて。そこらへんには盗賊がうようよいるから。」





「「ふーん。」」





「ヒューレッ!」





「ちょ!またエルダー!」




「セージ…。やっぱり匂う。」





「そうだね。」





がさがさ!





いかにも悪い人…。そして獣のは…。





紅い角。





「あれは何…。紅い鹿?」





「いっけー!チャイブ!」





楕円の炎が飛んでくる!




「うわ!」





「エルダー!」





アナが素早く前に出ていく。風の香りが…。緑の魔法薬。





風の盾が私を守る。そのまま頭と思われるやつに突っ込んだ!





「チャイブ!」





オレンジ色の中瓶が割れる。





「何?!」





力で押し返された。





「きゃぁぁぁ!」






間一髪ゼロが飛び出し。落下は免れた。





攻撃が突然止んだ。






「あれ?」





盗賊?は?






「おっ…。女の子?!」




そこには魔法薬に耐えられなかったのか…。のびている少女。