「「タイム!!」」






二人は街の変化に吐き気がした。美しき町は蛇の群れへ変わり、黒い怪物が闊歩している。






タイムとゼロが取り囲まれている。






タイムは赤い瓶に炎の鞭を振り上げ…。ゼロはタイムを乗せて駆けていた。





蛇が炎で焼かれていく。
黒い怪物が襲う。






「アナ!疾風の楯よ我を纏え…。」
アナに緑の魔法瓶を使い、魔方陣を空中に描いて猛然と突き進む。






タイムに襲う黒い怪物を弾き出す。





「あなた達…。無事だったのね。」






「タイムこそ。」
ゼロは怪我をしている。





「和んでるとこ悪いけど…。あいつ強いな。」






黒い怪物はゆっくり起き上がる。
蛇が群がる…。






「まったく、町全体がこんなんてありかよ!」
二本の剣を抜き放つ。






「まったく!同感!」
矢を放つ。






黒い怪物に当たり、怯んだ所へ切りかかる。
ガッ!






「何?!」
そのまま、弾き飛ばされる。





「セージ!!」






身軽なセージはガードをしながら地面にぶつかる。
「大丈夫!なんともない!」






紅い魔法薬の大瓶を空ける。
「ヒューレッ!」
滑空してきたヒューレにつかまり魔方陣を描く。





「太陽の光よ我を導き闇を照らせ!」





ヒューレが赤と白の螺旋の光に包まれ、黒い怪物に螺旋の炎を吐き出した。





怪物は燃える。






「うそでしょ?!」





それでもなお、動いていた。蛇は倒しても一向に減らない。






次第にジリジリと追い詰められる。






背中合わせに矢を放つ。
「誰もいないのは、あいつらに食べられたからかな?」






「そうかもしれないわね!」
ばし!蛇が真っ二つになる。





「俺らもヤバいな!」
風の楯を張り巡らしたセージとアナも…。