外はだいぶ冷えている。
買ったばかりの色違いのパーカーを羽織って、
戦隊もののヒーローみたいだね、と笑った。
知也はブルー、矢楚はグリーン、 木綿子がオレンジ、広香はピンク。
玄関から飛び出す寸前に、矢楚が広香と木綿子にストールを渡した。
広香には白、木綿子には赤。
買い物は、男子と女子はバラバラで行った。その時に買ってくれたのだろう。
「昨日、晩飯を食べに出たとき寒くてさ、花火のときに冷えるとまずいから」
知也が口笛を吹いた。
「優しいですな〜。
まあ、優しくしたい女がいれば、俺だってできますけど?」
はいはい、と木綿子が流して先に玄関を出た。
待ち給え、と知也が追う。
俺らがフロントからバケツ借りてくるよ、と言い残して。
フロントは、敷地内の入り口にある建物で、
奥まった位置にあるこのコテージからは、歩いて十分くらいの距離がある。
コテージの予約者名は知也にし、矢楚はフロントに顔を出さないようにしていた。
花火セットを持ち、矢楚は広香に言った。
「先に行ってようか」


