「このコテージが一泊一万二千円なんて、信じられない」
見分を終えた木綿子が、広香の向かいに座りながら、感嘆して言った。
冬のオフシーズンだけは格安で貸しているようだ。
この時期は、年末年始と春休みの狭間の、最安値にあたっていたらしい。
ホテルのように食事やエステがあるわけではないから、この料金は当然かもしれないが、
広香たちには驚愕の値段ではあった。
「広香、へばってるね」
「ごめんね」
「なんで?謝らないでよ。少しベッドで横になる?」
「そしたら、朝まで起き上がれない気がする」
そりゃ、もったいないね、と木綿子は笑った。
「マッサージしてあげる。体が軽くなるよ」


