弾むように揺れて、飛行機は着陸した。
機内を出て空港に続くガラス張りの通路を歩けば、
一月末だというのに、燦々と降り注ぐ陽光が眩しい。
こんな無機質なビルの中でも、南の島に来たことが実感できる。
早速、木綿子は携帯の電源を入れて知也に到着を告げている。
知也と矢楚は昨日、広香たちよりひと足早く沖縄入りしていた。
「知也たち、車寄せで待ってるって」
機内に荷物を持ちこんでいたので、すぐに空港を出ることができた。
自動ドアを出ると、外は強く風が吹いていた。
それでも、風は身体の表面の温度をさらうだけ、芯を冷やすのではない。
空港前の車寄せには、数台の乗用車が停車していた。
木綿子はざっと見ると、少し離れた場所に停まる一台を指差した。
「あ、あれだ、青いやつ」
沖縄の空にも負けない、真っ青な車だった。
助手席から知也が手をひらひらと振っている。
運転席には、サングラスをかけた矢楚。


