「じゃあ、お通夜は明日だね。葬儀は明後日」
沙与は母と美鈴に確認するように言い置き、矢楚のそばにきた。
「ほかにやるべきことは?」
「死亡証明書をもらって、役所で火葬の手続きしなきゃいけない。
あと、午後に葬儀屋がうちに打合せにくるって。
料金プランがいくつかあるらしいんだ、選んで契約しないと」
「葬儀屋は私が対応するね。矢楚は火葬の手続きお願い。
弔問客への対応は、加奈子おばさんが手伝いに来てくれるって」
加奈子は母の妹だ。まだ独身で、ここ半年母が身を寄せたのも、この叔母のところだった。
「金は、大丈夫なの?」
矢楚の問いに沙与が何か答えかけたとき、
「私のせいだ…、私がぁ―、わた、しがぁ、あんなこと言ったからぁ―」
美鈴が唸るように言った。
矢楚も沙与もぎょっとしてそちらを見た。


