「想像するのは勝手だけど。的、外れてるから」 柴本亜希は、透視でもしているみたいに広香の思考に釘を刺した。 じゃあなぜ、 矢楚のお父さんのことを話す時のあなたは、そんなに綺麗なの。 本然(ほんねん)の美が匂い立つようで。 矢楚のことを話す時とは、全然違うよ。 まなざしに問いかけを託す広香を、 柴本亜希は穏やかに見かえした。 まるで親しい友達を見るように。 そうして、鼻でくすりと笑った。