反応をまじまじと見られていても、 動揺しないではいられなかった。 「恋人…だった? だって、お父さん…矢楚の」 混乱が言葉を乱す。 「矢楚に似てたから。顔」 「顔……。 好きでは、なかったの?」 「だから、顔が好きだったの」 「うそだ」 ただ似てるからって、父親に近づくなんて。 「なんで? ダイヤモンドが無理なら、デザインの似たスワロフスキーでもまぁいいかって、 そういうことあるでしょ。 簡単に手に入るなら、なおさら。 あの頃の矢楚は、月島さん以外、眼中になかったし」