光の子




「えっ、と。
どこまで話したっけ…。
そうだ。
矢楚と話したくて、クラブに残った時にね。

私、見ちゃってさ。

矢楚のお父さんと、柴本亜希が、モメてるとこ」



「反対してた感じ?
矢楚と柴本の、まー、付き合いを」


付き合い、というところで知也が広香をちらりと見た。広香はとっさに目をそらした。



「そこが、変だったの。

私には、
お父さんが柴本亜希にすがり付いてるみたいに見えた。

お父さんは必死に何かを訴えていて、
柴本亜希はそれを振り切るような、拒絶するみたいな感じで…。

そしたら、お父さんが平手打ちしたの。
柴本亜希の顔を、思いっきり」



「なんだ、それ?」