チャイムが鳴り終わった。
音の波が引くと、取り残された貝殻のように
三人はぽつんとしていた。
知也が、呆れた顔でかすかに笑って言った。
「先生たち、チャイム切り忘れんなよな〜。
なんか、変にびびったな。
はい、続き」
チャイムに話の腰を折られた木綿子に、知也は再開のきっかけを与えた。
知也は、まわりの空気に敏感だが、
それに振り回されることがない。
広香は、わずかの出来事に多くを感じすぎているのだ。
めったにペースを崩さない知也に接すると、
自分がいかに揺らぎやすい人間なのか気付かされる。
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