知也は顎がはずれそうなくらいに口を開けた。
「汚いな、食べ物が見えてるよ」
矢楚に注意され、知也は慌てて飲み込んだ。
「なに、高校生Jリーガー?」
「さぁ。試合に出れるかまだわかんないよ。
監督に参加しろって言われただけで」
「お前さ、そういうこともっと早く言えよ。
アサイチでオレのクラスに来て言え」
「急な話だったから。
朝から担任に言ったり校長に言ったりさ、ゴタついてたんだよ」
知也はがっくりとうなだれていたが、
やがてカツを口に放り込んで言った。
「くっそ、驚かされてばかりなんだよ、お前には」


