「ユースでプレーしてて、違和感があってさ。
だから、高校卒業したら、アルゼンチンでプロテスト受けて、あっちで選手生活送るつもりだったんだけど」
「なんでアルゼンチンなんだ」
「サッカーを愛する国だから。おばぁちゃんあっちにいて、足掛かりがあるし」
「そんなことか。
アルゼンチンに行くのに、なんで日本の高校を出るんだ?時間の無駄だな」
父は呆れたような顔で言い捨てると、きびすをかえして玄関に向かった。
「親父」
オレはどうすればいい?
自分でも中途半端な計画で歩んでいることはわかってるんだ。
相談できる人がいなかったから。


