「お母さんを、広香が守ってくれていたんだよね。 今度は、お母さんが、広香の夢を応援するから」 頭がぐらぐらする。 薄暗かった部屋の隅々、細部にいたるまでが、 西日に照らしだされて、存在感を強める。 部屋全体が広香に迫ってくるようだ。 息苦しい。 「勝手に、押しつけないで」