そういうことか。 矢楚は、やっと腑に落ちた。 「柴本の事情は分かったよ。 だけどさ、 美鈴が柴本に全部負担してもらって遊んでるって知って、 母さん悲しそうだったよ」 美鈴の顔に、怒りがにじむ。 「矢楚は、サッカー。 おねぇちゃんは、予備校。 うちが貧乏になったって、二人のためには、お母さんはお金を出すのよ。 私は、自分のやりたいことをするために、親に負担をかけてない。 一番、親孝行なのは、私じゃない!」 美鈴は矢楚を睨み付けて続けた。 「みんな、私のこと軽蔑してるのよ」