「あるよ、来月の土曜、試合。 広香は、俺が一番かっこいいとこを、まだ見てないんだ」 「そうなの」 矢楚は、腹の底から喜びが湧きだして、思わず叫んだ。 「よっしゃー!!」 広香は、その声の張りに目を真ん丸にした。 矢楚はその顔をみて、にかっと笑って言った。 「MF(ミッドフィルダー)が自らゴールを狙いまくっちゃうかも」 きょとんとした広香に、 矢楚は不敵に、いたずらに微笑んだ。