広香は淋しそうに、そうだね、と言った。 学校とサッカークラブに近く、暖かく、しかもお金のかからない場所。 そんなところが実際あるのか、おそらく広香は心許ない気持ちなのだろう。 「大丈夫、オレがちゃんと探すからね」 矢楚は、明るく広香に言った。安心して任せてよ、と。 広香は、いくぶん安心したのか、小さくうなずいた。 「ありがとう。でも、私、寒いのも好き。矢楚が温かいから」 温めてあげるくらいしかできないからだよ、情けないぐらいに。 矢楚は心のなかでつぶやく。