――卒業式。 長い長い校長の話、来賓者の話は眠くて暇で辛い。 皆で歌う歌も、音痴なあたしは精一杯歌うことができない。 「終わったねー。紗智」 「うん。もう卒業だね。ウチら」 外で在校生達のアーチをくぐり抜けた後、あたし達は集まった。 もう自由に帰っていいのに、あちこちでクラスメイトが別れを惜しんで、写真撮影とかをやっていた。 「ウチらも撮ろー♪」