今、 こうしていることでさえ不安になってくる。 腕に掴まっていてても。 まだ支店長のこと好きってわかってないときのほうがよかった。 怒られて辞めてやるって思ってたころのほうが気楽だったかもしれない。 そんな哀しい思いを打ち消そうと支店長の横顔を見上げる。 アタシの視線に気づいた支店長がそっと笑みを返してくれる。