「ほな、そろそろ打ち上げの買い出しとかあるみたいやし行くわ」

「うん」

「明日のことはまた夜に連絡するな?」




大輔くんは私に笑顔を残して、応援団のみんなの元へ走り去っていく。

そんな後ろ姿を幸せな気持ちで最後まで見送り、私も陽子ちゃんを探して帰ろうとする。





その時


「内田さんお疲れ」



後ろから声をかけられる。

私が振り向くと、犬山くんがいる。

応援団だった犬山くんはタキシード姿で、襟元をゆるく着崩している。




「内田さん、一緒に打ち上げ行かんの?」