【蜜】



キスってもっとドキドキしたりするんだと思ってた…。



アレは絶対体に悪い。



心臓がギュ~ッと締め付けられて痛くて死ぬかと思った…。



何度も首を舐められたり腕を舐められたりしてるのに、キスってのは全然別物だったよ…。



あの日、すぐに帰った紫と会うのは5日ぶり…。



どんな顔して会えばいいのかわかんね。



ってかどうしてキスなんかしたの?



その意図もわかんね…。



「ねぇ蜜ちゃん、教室行こうよ~」

「行けないからここにいんでしょ!!察しろよ」

「遅刻しちゃう~。あたし先に行くよ?雪丸君も心配するもん」

「まままま、待って!!」

「紫君となにかあったの?」



偶然校門で会った二葉を拉致って、図書室に連れ込んでます。



まるで紫になった気分…。



でも他に相談できる人もいないし…。



「二葉は雪丸君と…どこまでした!?」

「朝から下ネタ?紫君とエッチでもしたの?」

「するかボケ!!」



二葉って天然直球娘だ…。