honey blood

【紫】



空耳じゃない。



真っ赤な横顔がそう言った。



どうしようか…。



「カワイイこと言ってんじゃねぇよ」

「か、カワイくねぇよ!!」

「覚悟できたわけ?」

「いっぱい調べたから!!軽い気持ちじゃない…し、龍太さんからも許してもらえてる…んだよ!?」



なに、いっぱいいっぱいになってんの?



そんな必死になんなくたって疑ったりしねぇよ。



「だからっ!!結婚…してやってもいいよ…?」

「くくっ…」

「笑った!?最低っ!!」

「わりぃ、カワイすぎてつい」



きっと蜜のことだからひたすら悩んだんだろうな。



調べて調べて、やっと納得できたみてぇ。



「返事、待たせすぎ」

「だってこの歳で結婚するなんて思ってなかったんだもん…」

「そうだよな、俺もだ」

「し、幸せにしてくんなきゃ…逃げてやるからね」

「俺から逃げられると思ってんの?」

「血をあげないで弱らせる」



そうと決まれば蜜をヴァンパイアに…。