だけどコレって紫もあたしが好きって証拠?



顔がニヤケてしまう…。



「紫って、あたしのことそんなに好きなの?」

「あぁ、そうだけど?」


あぅっ!!



照れ隠しで聞くんじゃなかった!!



コイツは素でそんなこと言えちゃうヤツなんだった…。



毎回これで滅多打ちに合ってるのにあたしも懲りないよなぁ~…。



「そこで、俺はしばらく留守にする」

「はい?」

「ヴァンパイア協会本部に行ってくる。だからおとなしくしとけ」

「ちょっ、それ、どこ?」

「フランス」

「と、遠くね?あんた言葉わかるの?」

「お前みたいなバカじゃねぇから」



12ヶ国語しゃべれるそうで…。



母上がアメリカだから英語はなせるのは納得してたのに…。



やっぱり育ちが違うわ!!



「英才教育受けたんだね…」

「厳しかったな…、安藤…」



あの紫が遠い目をしてるっ!!



確実に辛く厳しかったことを物語ってるよ…。