理事長、結構理不尽だな。



だけどそんな理事長が好きだ。



「二度と紫様に逆らえないようにしときますかね?」

「いや、そこまでは…」

「だけど立場上紫様に反省文書いてもらわなきゃならないんですよ?」

「理事長、俺書くよ…」

「ではコレ、丸写しでかまいませんので。お前はきっちり40枚書いて来い」



俺との差がウケるくらい激しいんですけど…。



敵にしちゃダメだな…。



「私、本家に背くようなことはしませんよ?」

「勝手に心読むなよ…」

「これは失礼、では生活指導の堅物先生のところに行きましょうか」



反省文だけで済んだのは、俺が首謀者となったからだろう。



これがアイツらの策略か…。



文化祭は始まっていて、とりあえずみんなで反省文丸写し。



「さすが俺らの大将」

「桐原って尊敬するよな~」

「俺、一生ついて行くよ」



なんか更に人望が厚くなった気が…。



こんなのもたまにはアリだな。



楽しいし。