それから行った天音の部屋はいつもと変わらない。



生活感がなくて冷たい感じ…。



頻繁に鳴る天音の携帯。



それには全くでようとしない。



天音はあたしのなんなんだろう…。



「天音のご両親っていないの?」

「いない」

「そうなんだ」

「蜜がそばにいればいいから」

「あたしのなにがいいの…?」

「そんな恥ずかしいこと教えないよ」



考えれば考えるほどわからない。



わからないよ、天音が…。



冷静になると疑問が溢れてくる。



誰かに聞いてみようかな…。



「天音、あたし帰るね」

「もう?まだそばに…」

「龍太さんとご飯食べに行く約束したから」

「そっか、なら仕方ないね」

「明日、学校でね」



わからない…。



帰り際のキスも義務的というか…。



あれ?



あたしは天音のなにを好きなの?



優しい…ところ…?



頭…痛くなってきたから考えるのやめよう…。