その夜、久しぶりに双子が部屋にやってきた。



枕持ってるってことは一緒に寝る気か…。



「兄さま、ミーちゃん、大丈夫?」

「ララね、またミーちゃんとおでかけしたい…」

「ララ!!そんなこと言ったらダメって父さまが言ってたでしょ!?辛いのはミーちゃんと兄さまなんだから!!」

「ご、ごめんなさい…」



俺を元気付けるために来たのか…。



カワイイ妹達…。



「気にすんな。きっとまた一緒に出かけられる」

「信じてる…」

「よし、寝るか」

「「おやすみなさい」」



俺は天音の行動の意味がわからない。



俺から蜜を引き離したこと…。



それにしても…体が限界だ…。



もう薬じゃごまかせない…。



双子達が眠りについた後、久しぶりに金田さんの血をもらってみたけど、やっぱり物足りなくて仕方ない。



俺にはお前が必要だって言っただろ…。



自力で思い出せよ…。



俺を殺す気か?



でも実際、体よりもキツいのは…。



心なんだと思った…。