そして迎えた体育祭当日。 100メートル走。 400メートル走。 すべて1位だった。 「桐谷せんぱぁい。」 こんな女の子たちの黄色い声援にも笑顔で応えた。 「はぁ。」 無意識にため息が出ていた。 なんでもこなしてしまう自分がなんだかつまらなく思えたんだ。