「獣じゃけぇ人間と馴染めん、とか、見た目が異色すぎる……とか。 確かにワイの見た目は人間からすれば異色。 獣耳や尻尾を術で隠したとしても、牙はあるし、 髪は今みたいによぉ伸びとって、目も…… その時は、闇の中でも光を放つ黄金色しとった。 教える前に人間が逃げ出すんじゃねぇかって、大神のジジィ共は好き勝手言いやがった。 純粋なワイが傷つくことも知らずに」 大神様は少し大袈裟に、おどけたように言った。 隠したい、でもわかってほしい……プライドと本音が入り混じっていて、胸を締めつけられる。