――今日は朝から

何か起こりそうな気がしていた――




「なんだったんだろう……」


目覚まし時計より30分も早く起きた朝。

私は放心状態だった。


気になる夢を見た。

よく覚えていないけど、夢の中で私は幸せそうに、ちょっとだけ涙を浮かべながら笑っていた。

そして大切な母も……すぐ側で同じ顔をしていた。


夢だから気にすることはないかもしれないけど、何故か心のどこかに引っかかる。


もう一度眠りにつけば、夢の続きが見れるかな?


でも今までにないほど清々しい朝。

下手に二度寝をすれば、今度は起きられないかもしれない。

私は学校へ行く準備をすることにした。