陰陽(教)師

「あははー」

そんな2人のやりとりに笑いながら、鈴子は明菜の足に顔をうずめた。

「ちょっと鈴子」

「明菜ちゃんお願い、膝まくらして」

「なんでよ?」

「昨夜、先生が帰った後、目がさえちゃって、ぜんぜん寝てないの」

「ね、眠りのルーンとか唱えなかったの」

「唱えたけど、効果なーし。やぱ先生ぐらいの術者じゃないとダメみたい…昼休み終わったら…起こしてね…」

「仕方ないわね…」

「明菜ちゃんの足、ふわふわして気持ちいい…」

「ちょっとぉ!?あたしの体型が誤解されるようなこと言うの、やめてくれる!?」

鈴子はすでに寝息をたてていた。

明菜の抗議だけが、むなしく響く。

「あー、本当に寝ちまったよ」

崇史は頭をかいた。

「…思ったんだが」

ずっと黙っていた大吾が口を開いた。

「木下の不調は白うねりのせいだったんだよな」

「?そうだろ?」

「その白うねりが現れた一因は、木下が雑巾を放置していたからだ」