陰陽(教)師

「先生、ソレどうするの?」

「研究材料にする。龍穴の影響を受けた付喪神だ。ひょっとしたら式神として使えるかもしれん」

「研究材料…」

鈴子の目に一瞬、晴明がマッドサイエンティストに映ったが、すぐに思い直して首を振った。

「それにしても、研究材料が手に入るとはまさかの出来事だったな」

晴明は微笑んだ。

「三池や五島の口車に乗せられた甲斐があった」

「へ…?」

鈴子は思わず口を開けた。

「口車って…先生は明菜ちゃんや三池がウソついたってわかってたの」

「ああ」

晴明はあっさりと言った。

「わかってたのに、来てくれたの?」

なんで?と問いかけようとした鈴子に、晴明は次の言葉をかぶせた。

「俺は教師だ」

晴明はさらに続けた。

「生徒の言葉を信じて、生徒の身を案ずるのは当然だ。それが教師の仕事だからな」



―――――――――


翌日。

昼休みの杉沢東高校の体育館裏で、鈴子は仲間たちに昨夜の出来事を語った。