その後の花火大会にも、夏休みの間も、そして短大を卒業しても、ずっと身に付けていたのに……。 いつから、この箱に仕舞っちゃったんだろう。 数年前に交わした小さな約束は、いつの間にか一時的なものにと変わっていた。 「ごめんね」 思い出をオルゴールと一緒に閉じ込め、彼の想いの募る雪のペンダントをもう一度首にかけた。 もう、二度と離さないからね。 窓の外に瞳を移すと、相変わらずの雪がチラついている。 今日の雪は優しさを感じるね。 白く染まる景色に心が少しずつ溶けていくみたい。